先日、来年度の都立高校入試日が発表されました。
「まだ五月だし…」とのんきにしていた中3生のみなさん、着々と入試が近づいてきています!
さて、そうなると気になるのは、今年の受験はどんな状況だったのか、ということです。
今回は、高校入試を中心に、まとめてみます
まず、はっきりしたのは
都立は二つに分かれた!
今年の高校入試では、特に東京では大きな変化が二つありました。一つは
都立高校が男女合同選抜になったこと
実は都立高校は、男子と女子で合格基準に差があるという選抜方法を長い間やってきました。
その結果、女子の基準が高くなることが多く、不公平だという批判が高まって、ついに今年は、男女の差をなくして、同じ基準で合否判定をすることになりました。
そうなると、今まで不合格だった女子も合格するようになる、ということで、男子が都立から私立に流れるという動きが出てきました。
それを加速させたのが、二つ目の
私立高校就学支援制度の所得制限撤廃
東京都では。
就学支援制度によって私立高校の授業料も無償化されていたのですが、所得制限があったので、両親共働きの場合には適用されない場合もありました。
兄弟姉妹がいる場合、経済的な理由で私立進学をあきらめるケースもあったのですが、今回、制限がなくなったことで、私立に行く人が増えました。
特に影響を受けたのは
都立 自校作成レベルの最上位校は欠席・辞退が増えた
逆に、私立から都立に受験生が流れてきて
前年まで入りやすかったレベルの都立校が入りにくかった
です。
昨年不合格者0だった武蔵村山で17名、9名だった拝島で32名の不合格者が出ています。
来年度が同じようになるとは限りませんが、これからみんなの志望がどうなるか、確かめていく必要があります
一方、私立高校については
第一志望は私立という生徒は年々増加中
というのが最近の傾向です。
私立高校は、各学校の特色がはっきりしていますから、その特色を求めて進学を希望する人も増えています
大学との関係を強める学校も多く、最近では
日本学園→明治大学世田谷に変更
宝仙学園理数インター→順天堂大学医学部系属理数インターに
順天→北里大学の系列校に
といった大きな変化もあります。
高校と大学が協力関係を強化したところを、多摩地域で見てみると
東星学園 ↔上智大学
白梅学園清修中高一貫部 ↔津田塾大学
吉祥女子 ↔東京医科大
大妻多摩 ↔成蹊大
日本体育大学桜華 ↔実践女子大
といったように、大学との関係を深めている学校も注目です。
驚くのは白梅学園清修や大妻多摩、日体大桜華のように、系列の大学以外の大学と協力関係を深めている学校が増えていることです。
私立学校を考えるときには、その学校からどこに進学しているのか、先のことをよく見ておくことも大事です。
現状ですが、私立第一志望という人が増える傾向は、今年も続いています。私
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