先日あるテレビ番組で、就職できない子を持つ親の苦悩を特集していた。
子ども(大学生)は自信を失い、親は就職が決まらない子をただ責めることしかできない自分を責めていた。
僕も仕事の延長上(?)元教え子たちの就職の相談を受けることが多い。
エントリーシートを手伝ったり、「内定をもらえたけど本当にここでいいのでしょうか…」といった悩みに答えたりと関わり方は様々だが、いつも決まって彼らにするのは「君が本当にやりたいことは何なの?」という質問である。
この「本当にやりたいこと」という質問に対して、ハッキリ「○○です」と答えられる学生は少ない。
答えられたとしても自信なさそうな顔である。
その気持ちもわからなくはないが少し残念な気もする。
受験が終わり別れなければならない生徒たちに必ず言うことがある。
それは「学生時代は自分にとって嫌なこと、できそうもないことにいっぱいチャレンジし、嫌な人とも関わり、悔しい思い、嫌な思いをいっぱいした方がいいよ」ということである。
もちろん人生には逃げた方がいい場合もあることは分かっている。
それでもあえて言いたい。
「できそうもないことや、苦手な人の中に、どんどん入っていきなさい」と。
嫌な思いをする中でだんだん自分が見えてくると信じているからである。
限界に出会い、自分を見つめ、自分を知り、そうしていつか一段上のステージに立っている。
人生はその繰り返しのような気がする。
学生時代を野球、武道、登山に費やす中で身につけてしまった偏った生き方なのかもしれない。
そんな迷いを抱えながらも、変えられぬこの思いを子どもたちにぶつけ続けて30年近くが経ってしまった。
時代と共に子どもたちの反応も変化してきた。
その変化が良いことなのかどうなのか…。
そもそも結論など存在しない議論のような気もする。
もうすぐ夏期講習、夏期合宿がやって来る。
今年も子どもたちにいっぱい、いっぱい嫌な思いをさせてやろう(笑)。
(執筆者:教務部WK)
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